『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫
- 作者: 佐々木常夫
- 出版社/メーカー: WAVE出版
- 発売日: 2010/10/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 仕事には強さが必要。困難な仕事を成し遂げるための「粘り強さ」、失敗しても叩かれても立ち上がる「芯の強さ」、ときには自説を押し通す「気の強さ」も必要。
- しかし、強さの根底に優しさがなければ、幸せになることはできない。
2.「目の前の仕事」に真剣になりなさい。きっと、見えてくるものがある。
- 目の前の仕事を一つ一つ、自分なりの工夫を加えながらやり続けるなかで人は成長する。
- そもそも人が働く第一の理由は「生活のため」「給料をもらうため」である。「食べるため」に仕事をすることを軽視してはいけない。
3.欲をもちなさい。欲が磨かれて志になる。
- 欲とは、人が生きていく原動力、人を磨く原動力である。
- 志とは、多くの人が共有できる強い願望である。その志を実現するために、周りの人が協力しよう、力を貸そうと思えるもの。
- いい仕事をし、良い人生を送るためにもっとも大切なのは志である。しかしそれは、壁にぶつかって、痛い目にあいながら掴みとっていくものである。
4.「それでもなお」という言葉が、君を磨き上げてくれる。
- 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ、それでもなお、人を愛しなさい。
- なにか良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
- 成功すれば、嘘の友達と本物の敵を得ることになる。それでもなお、成功しなさい。
- 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
- 正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。
- 最大の考えを持った、もっとも大きな男女は、最小の心を持った、もっとも小さな男女によって撃ち落されてしまうかもしれない。+それでもなお、大きな考えを持ちなさい。
- 人は弱者を贔屓にはするが、勝者のあとにしかついていかない。それでもなお、弱者のために戦いなさい。
- 何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。それでもなお、築き上げなさい。
- 人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。それでもなお、人を助けなさい。
- 世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちをうけるかもしれない。それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。
5.君は人生の主人公だ。何ものにもその座を譲ってはならない。
- しっかりとした人生観*1をもつか、もたないかで、人の人生には大きな差が生まれる。
- できるだけ若いうちに自分にとって大切なものを見極めて、そのために仕事をコントローうする意思を固めなさい。
6.3年でものごとが見えてくる、30歳で立つ、35歳で勝負は決まり。
- 若いからこそ、やる仕事、出会う人、読む本、そして失敗や成功の一つひとつが新鮮で、心にさまざまなことを刻みつけてくれる。
- 35歳にもなると、その人の「人生観」「仕事のやり方」「コミュニケーションの仕方」などの方向性が固まる。その人が一生かけて到達する地点は、その方向性の延長線上にあるといっていい。この「成長角度」の高い人が、低い人に追い抜かれることはまずない。
- 成長確度はその人のもつ志によって決まる。
- 焦らず一歩ずつひたむきに歩んでいってください。
7.プアなイノベーションより、優れたイミテーションを。
- 仕事ができるできないかは、「能力の差」よりも「仕事のやり方」(=勝利の方程式)の差が大きい。正しい仕事のやり方を身につければ、少しくらいの能力の差は克服することができる。
- 正しい仕事のやり方を身に付けるために、まずは「できる先輩」を研究しなさい。凡を極めて、非凡に至る。これこそ、人が成長する秘訣である。
8.仕事で大切なことは、すべて幼い時に学んでいる。
- 「人として守らなくてはならないきちんとすること」*2を象徴的に「礼儀正しさ」という。礼儀正しさは最大の攻撃力である。そして礼儀正しさの本質は「相手を尊重する」ことである。
- 誰も、自分の人生を傷つける人など大事にしない。人は、自分を大事にしてくれる人を大事にする。自分を大切にしたければ、まずは相手を尊重すること。
9.よい習慣は、才能を超える。
- 「一歩先の行動」によって、さまざまなリスクを回避できると同時に、多くのメリットを得ることができる。
- ライバルより能力で劣っていたとしても、よい習慣を身に付ければ勝つことができるようになる。
10.すぐに走りだしてはいけない。まず、考えなさい。
- 仕事を始める前に、「最短距離でゴールするにはどうすればいいか?」を考えなければならない。そしてしっかりとした計画を立てること。「戦略的計画立案」は仕事を半分に減らす。
- 制約を求めることによって、人は成長する。
11.「思い込み」は君を間違った場所へ連れていく。
- 「仕事を始める前に聞く」「仕事の途中で聞く」を実行するだけで、多くの無駄を減らせる。
- 小さい仕事でああっても「事実は何かを正しく知る」ことを、行動の起点にするように心がけろ。事実とされているものが、本当に事実なのかを正しく見極める努力を怠ってはならない。
12.事の軽重を知る。それがタイムマネジメントの本質だ。
- 会社の仕事は雑務の塊。
- 時間は有限で、体力や集中力にも限りがある。ゆえに、いい仕事をしようと思ったら「最小投資」で「最大効果」を求めなければならない。手を抜くべきところでは、手を抜くべきなのだ。
13.書くと覚える、覚えると使う、使うと身に付く。
- ノートや手帳は読み返すことに意味がある。
- 手帳を自分のパートナーにしろ。
14.言葉に魂を吹き込むのは、君の生き方だ。
- 「簡にして要」の話し方を身に付けろ。
- 日々を真剣に生きること、真剣に仕事に向き合うこと、そういう生き方をしている人は、言葉の重みが違う。説得力が違う。
15.本物の重量感を知りなさい。
- 趣味を極めていくと、本物と偽物の違いが分かってくる。
16.せっかく失敗したんだ、生かさなきゃ損だよ。
- 失敗をしたときこそ、相手に向かって一歩踏み出す勇気をもつべき。
- 失敗を恐れず、挑戦し、失敗したら、その原因やその回避方法を必死になって考える。そして、何度でも挑戦する。この繰り返しによってしか私たちは成功に近づくことはできない。
17.自立した人間になりなさい。
- 「もし、この会社が自分にとって成長の場ではない」と考えたときには辞めるつもりで働きなさい。
- 自立した人間とは、自分の力で環境を変えていこうとする人間である。
18.上司の強みを知って、それを生かしなさい。
- 理不尽だと思ったら起こるがいい。悲しみは人を立ち止まらせるが、怒りは前進を促す。
- 上司への報告やコミュニケーションの仕方は、その人にもっともふさわしい方法を選択する。上司を驚かせてはならない。
19.リーダーとは、周りの人を元気にする人。
- 上司の悪口を言いたくなったら「自分はリーダー足りえているか」と少しだけ自問してみろ。
20.信頼こそ最大の援軍。
- 躊躇する時間が無駄。
- 信頼を築くためには、真摯であることが重要である。正しいコミュニケーションと良質なコミュニケーションは信頼関係を構築することにつながる。
21.君の幸せのために、弱い人を助けなさい。
- 誰かを助けるのは決してその人のためではありません。自分自身の幸せのためなのです。だから、惜しまず手を差し伸べてください。
22.自分を偽らず、素のままに生きなさい。
- 本当の自分を隠そうとしても無駄である。
- 困ったことや悩んでいることがあれば、素直にそれを周りの人に伝える。信頼関係を築いていれば、必ず手を差し伸べてくれる。そして、周囲の人との絆をもっと深めることができる。
23.逆風の場こそ、君を鍛えてくれる。
- 本流から少し外れた道を歩むくらいがいい。
24.運命を引き受けなさい。それが、生きるということです。
- とことん、自分を大切にしなさい。
25.人を愛しなさい。それは、自分を大切にするということです。
- 人のために働くことを、働くというんだよ。人のために働いていると、愛される人間になる。だから一生懸命働きなさい。